うしぼかじゅらな毎日

スピンアウターのあるく道

パラグアイって? 02 お金

パラグアイの通貨は、グアラニー(Guaranies)。 円との交換レートは、60倍くらい。 1円≒60グアラニー


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因みに、↑が一番大きな紙幣の10万札。一桁多くなると、見た目もかなり変わる(^_^;)。

しかし、一見脆弱な通貨のような印象を受けがちなんだけど、実はこれ、なかなか頑張ってる通貨の一つ。 過去74年間デノミ無し!! 南米などの新興国通貨では、珍しいい。 もっとも、デノミをやった通貨で今日まで生き残ってる通貨は皆無だけどね。

そんな、74歳のグアラニーが頑張るパラグアイのお金の事情が今回のテーマ。

いつも、日本文化との引き合いになるんだけど、これはそれが一番分かりやすいから。

さて、

「お金は好きですか?」

って聞かれたら、日本人はどうこたえるだろう? 

たぶんほとんどの人が、少し間を置いて考えてから、「はい」になるんじゃないかな?

ところが この国には、即答で「はい!!」と答えられる人たちがたくさんいる。しかも、無邪気だ(^_^;)。

これも、罪の文化と恥の文化の違いだろうね。 私たちは、どこか”欲”を口にすることを恥ずかしいことのように考える文化をもってる。

パ人達にとって、お金はなんでも夢を叶えてくれる魔法の紙なんだろう(^_^;)。

私たちには、この素直さがない。

さてさて、その無邪気さが故の問題も起こる。

「もし、私の悪口を言う人にあったら、その人にこう聞いてほしい。 ”彼/彼女にいくら借りてるの?”」

この小話の意味がわかるかな?

この無邪気さは、少し間違えると幼稚性にもなるわけで。

だから、この国では他人にお金を貸すということは、踏み倒されるリスクはもとより、親切をした側がいわれのない中傷を受けることがよくある。 もちろん、借りた側がはじめから誰かを貶めるつもりだったわけじゃない。

お金を借りるに至ったわけは、それなりにあるだろうし、少なくと借りた瞬間は感謝していたはず。 だけど、時間が立つに連れ、返さなくちゃいけない→でも、返したくない→ストレスを感じる相手→遠ざけたい存在→攻撃対象へ....と、変わってしまうわけだ。

 ポイントは、2番目の”返したくない”。 私達日本民族だと、恩を返さないことは”恥ずかしいこと”と考えるため、自分の自尊心にかけてこれを全うしようとする。 自尊心≒自分の存在理由だからだ。 しかし、”罪”の文化の人たちの感覚は、”元もと私は罪人(つみびと)”なスタンスなわけ。 ”返したくない”にいくらでも理由をつけて正当化できるのがこの人たち。

ぶっちゃけ、私もこれの被害にあったことがある。 親切をしたつもりが、偽善者扱いされることに。 そして、この”偽善”は西洋文化では、かなり悪いこと。 善なる神を欺く行為なだけに、そうとうな悪者なわけ。

さてさてさて。

こんな事態に陥らないためのポイント、1と2。

1. まず、いろんな理由をつけて”丁寧に全力で断わる”こと。 貸し借りの話で2つ返事はダメ。 妙なヒーローイズムは、身を滅ぼす。 面白いのは、恨みを買うのは断った人よりも、関わった人だということ(^_^;)。

2. 自分に余裕があり、どうしても助けてあげたい場合は、無償で行うこと。 お金なら、「返さなくていいからね。」が絶対条件。

話が脱線しまくった(笑。

お金からはじまって、貸し借りのトラブル回避の話でした。